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ビジョンとミッション

 

  

<ビジョン> 実現したい未来像(目標)

 

1.私たちは、豊かで深く大らかで温かな人と人との繫がりを基にした地域共生社会を、メンタルヘ 

  スの視座から創り上げて行くことを目指します。

2.私たちは「病んだ心の恢復=リカバリー」という重い課題を担い続けている当事者性を深く帯

  びた方々の貴重な体験を基に、地域精神保健福祉(community mental health and social

       welfare)  の在るべき姿を周囲に提示して行くことを目指します。

3.人の心は脆いもので、生涯にわたって「精神疾患に罹患する人」「メンタルの不調を体験する

  人」は4人に1人と言われています。体を傷つけてはならないのと同様に、心も傷つけてはいけな

  いことを訴え続け、あらゆる機会を捉えて関係者と連携し、<予防策>と心を病んでしまった

  方々の<恢復の道>を地道に探し求めて行くことを目指します。

 

 

<ミッション> ビジョンを実現するために自らに課した具体的な取り組み 

 

1.豊かで深く大らかで温かな<人と人との関係>を創り上げていくために、自らの体験を互いに語

  り合い、聴き合うことができる場を、継続的につくり続けて行きます。

 

2.「市民の会交流会~自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを聴き取る会」「映像を見る会・語

  る会」「読書会」「WRAP講座」の4つの柱を建てて、多くの市民がメンタルヘルス(心の健

  康・精神保健)に関する正しい知識を広範に身に着けることができる環境をつくり、精神疾患に

  関する差別や偏見を解消する社会的役割を1つずつ着実に果たして行きます。

 

3.更なる学びによって自らの当事者性に深く気づいた方々が、周囲に向けて発信できる力を身に着

  けることができるように、そのための社会参加の場を積極的に切り拓いて行きます。

 

4.自らの当事者性に深く目覚め、地域精神保健福祉を担うことができる優れた人材が育つ環境を、

  あらゆる機会を捉えて1つずつ着実につくり続けて行きます。

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 「地域精神保健福祉を学ぶ市民の会」は精神疾患に関する市民の理解を求めて2020年7月に設立され、互いの恢復(回復:recovery)を目指して毎月定例会を開いています。「地域精神保健福祉を学ぶ市民の会 」では、精神疾患に関する当事者性を帯びた者や彼等の支援者や理解者等が力を合わせ、社会参加の営み(自覚された社会的役割)を通して<恢復の空間>を地域の只中に創りあげようとしています。

 私たちは、精神的な疾患やそこから派生する障害を持つ仲間の生きる苦しみに共感し、苦悩を共に担い、自らの苦しみをも仲間に担ってもらいながら、誰もが引き受けざるを得ない生きる苦悩を、市民と共に豊かに深く大らかに温かく分かち合いたいと希っています。同時に、精神疾患を理由に人々から差別を受けたり、社会から排除されたりすることのない社会を心から希求しています。私たちは誰もが同じ市民として生きて行くことができる、豊かで深く大らかで温かな共生社会づくりに理解のある市民の輪を、一つずつ着実に創りあげていくことを目指しています。

 

 私たちは、自らの疾病や障害を自らコントロールするスキルを身に着けるとができるように、WRAPWellness Recovery Action Plan: 元気回復行動プラン ) の「考え方」や「手法」を共に学び合い、これをさらに研き続けながら、このスキルを自らの恢復(回復)への歩みの下支えとして自覚的に活用していきます。 

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 地域住民と共に地域共生社会を目指して地道に歩み続けていくには、私たちの前途にどのような人が現れ、どのようなご縁を結ぶことができるかが大きな鍵となると見ています。精神疾患からの恢復に向けた深い思いを秘め、未来への希望を紡ぎ出そうとしている多くの仲間と出会うためにも、更には医療・福祉・教育・行政等々の現場で、この国の精神保健医療福祉に深い疑問を持っている数多くの方々と出会うためにも、このホームページをも含めあらゆる機会を通じて、私たちの心からの希いを地道に発信し続けて参ります。

​ 私たちのこの小さな<営為>に関しまして、皆様方の更なるご理解とご協力とをお願いできれば幸いに思います。引き続きよろしくお願い致します。

 

           

      地域精神保健福祉の分野で           

          意義ある働きや意味のある営みを

               共に模索して行こうではありませんか‼

 

<活動内容>

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共に語り

 各々の深い体験に基づいて語り出された世界を深く受け止め、自分自身の体験に引き合わせて共感的に聴き取る「市民の会交流会 ~自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを聴き取る会」を隔月毎に開催しながら、周囲の市民との間に信頼の絆を育み、共感の輪を拡げていきます。このような営みを基に、信頼感の満ち溢れる新たなコミュニティーを市民と共につくり続けて行くことを目指します。


 自らが歩んできた生の軌跡を語ることから、自分自身の未来に向けての生きやすい物語が紡ぎ出されて、そこから新たな道が切り拓かれて行きます。その為には<聴き手>の存在がとても重要で、この<話し手>と<聴き手>とが共感的に交わるなかで、<不信から信へ>と向かう地平が何処からともなく立ち顕われてきます。共に語り合い聴き合う中から、豊かで深く大らかで温かな恢復(回復Recovery)の空間が創り上げられていくのです。

 

​共に学び​

 地域精神保健福祉に関する情報を集め、各地の優れた実践に接し、みんなで学び続けるために、精神疾患を体験した方々が書き記した手記や家族や支援者等の深い実践を書き記した書物を、読書会の形で一緒に読み進めていきます。その上で様々な方々をお招きし、彼等の体験や実践の経緯に直に接し、共に学び合いながら、自分たちができることや為さねばならない事を真剣に探し求めていきます。
 WRAP(Wellness Recovery Action Plan:元気回復行動プラン) の考えや手法を順を追って学び、周囲と協力して自分自身の疾病を可能な限り自ら対処できる力(skill)を1つずつ着実に身に着けます。これを日々の暮らしの中で研き続けながら、同時に仲間のサポート役をも担える力を少しずつ養って、互いに助け合いながら社会参加の道を切り拓いていきます。

 

共に創り

 

 豊かで深く大らかで温かな恢復の空間を希求し、緩やかな時が流れていく中に静かに身を任せ、誰もが他から否定されることのない穏やかな世界をみんなで創り上げていきます。信頼感に満ち溢れる中で安心して語り合える仲間と出会える場面(Scene)や場(Space)を、心を籠めて一つずつ着実に積み上げて、こころのオアシスをみんなで創り続けていきます。

 精神疾患からの恢復には、気軽な社会参加の場も必要となってきます。そこで「市民の会交流会~自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを語る会」の外にも「地域へのボランティア参加」「映像を見る会・語る会」「各種フォーラム」「旅の会」「遊ぶ会」等を地域の市民の皆様方のご理解を得ながら共に開催し、誰もが参加できる楽しい交流の場 = 恢復(回復:Recovery)の空間(Space) を創り続けて行きます。

共に広め​

 新たな仲間と出会う為に、あらゆる機会を捉えて自らの存在やそれぞれの思いを刻々と発信していきます。自らの体験を綴ってそれらを冊子にし、纏まった段階で製本して出版します。私たちの仲間やその親兄弟の方々に、精神疾患を持ちながらも恢復の途を市民と共に歩んでいる私たちの姿を伝えることで、引きこもっている仲間やそれを支えている家族にも、勇気と希望を与えたいと心から希っています。
 独自に開発した無理のないカリキュラムに沿って、ホームページやチラシやポスター等をつくる技術やセンスを仲間同士で身に着けていきます。この技術を活かしてホームページの制作やWeb管理の仕事をも産み出し、
地域の皆様方からの理解を一つずつ着実に得ながら、徐々に地域社会に貢献する道を切り拓きます。その結果、精神疾患に関する人々の根強い偏見が少しずつ融解し、やがて地域社会全体の意識も変容していくことになります。当事者性を帯びた者の社会的役割を、身の丈を超えない範囲で、小さなことから、自分たちでもできることから一つずつ担っていきたいと思っています。

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共に遊び

   周囲の視線などが気になって人と一緒に居ることに苦痛を感じ、集団が苦手な方も居られます。そのような方がその場に心置きなく居ることができるような空間を用意し、望むならばコーラスやゲームや球技等も楽しめるようにします。これらを通じて、薄皮が一枚ずつ剥がれて行くように、自らの内なる堅固な壁がいつの間にか徐々に溶け始めていきます。​

 時の経過の中で何かの機会に仲間との会話が自然と始まり、時間は掛りますが人との交わりに強い恐れを抱かずに済むようになっていきます。緊張をほぐす為の<遊び>を毎回用意し、豊かで深く大らかで温かな恢復の空間をみんなで創り続けていきます。​

 精神疾患からの恢復には、気軽な社会参加の場も必要です。そこで「市民の会交流会~自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを語る会」をはじめ「映像を見る会・語る会」「日本の美しい童謡を歌い継ぐ会」「各種フォーラム」等を地域の市民の皆様方のご理解とご協力を得ながら開催し、自らも何らかの役割を担いながら、誰もが参加できる楽しい交流の場を一緒に創り続けていきます。

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共に活かし合う

 誰もが心の病、精神の病と無関係ではいられない時代を迎えており、私たちにとって精神保健医療福祉はますます身近なものになってきています。人の心はとても脆いものでして、生涯にわたり精神的な疾患に罹る人の割合は何と4人に1人と言われています。けれども社会に根強く残っている偏見が災いし、不名誉な病として隠蔽されてしまい、その結果いつまで経っても強固な偏見が残存し続け、容易なことでは改まりません。​

 この状況を少しずつ溶解させて社会の意識が変容する方向に導くには、当事者性を帯びた者がみんなで力を合わせ、勇気をもって個々の小さな声を上げ続け、自ら語り出して行くしかありません。このような協力を少しずつ積み重ねていくなかから、気づかぬうちに個々の恢復(リカバリー)の道が切り拓かれていくのです。

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