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精神版新作落語による落語研究会<縁>  の皆様方との交流

更新日:3月10日


蓮池寄席(2025.3.9)
蓮池寄席(2025.3.9)

 落語研究会<縁>の皆様方による「きぼーる9階」での蓮池寄席の客席に、地域精神保健福祉を学ぶ市民の会:リカバリーカレッジ千葉の中から5人のメンバーが他の40人ほどの観客と共に座り、7席の素晴らしい話芸を愉しませていただきました。


 1 目薬      千葉屋ベースケ

 2 たけのこ    千葉屋一太郎

 3 茶漬け間男   千葉屋光旦 

 4 長屋の花見   千葉屋李桜

 5 風呂敷     千葉屋くしゃみ

 6 三人無筆    千葉屋まじ華

 7 花見の仇討ち  千葉屋夢助


 落語で結びついた<縁>の皆様方によって私たちの目の前に醸し出される、あたたかさ、やさしさ、仲の良さ、明るさなどから、私たちはあらためて人と人とのつながりの大切さやその在りようを学ばせていただくことになりました。長い時間を掛けて繰り返し語られてきた古典落語の洗練された世界に日々挑戦しておられる彼等の真摯なお姿に触れ、私たちの疾病や障害や苦難や幸せの体験を元ネタにした精神版新作落語の世界を、ゆたかで深い内容にしていくことの難しさに想いを馳せながらも、みんなで1つ1つ努力を積み重ねて少しでも高みに近づきたいと心から希わざるを得ませんでした。「千里の道も一歩から」の諺を思い浮かべつつ歩んでまいります。


 2020年に生まれた地域精神保健福祉を学ぶ市民の会は、福祉の人材を育てる福祉塾を目指しており、「リカバリーカレッジ千葉」はここで学んだことを、地域の只中に具体的に落とし込んで社会資源にしていくためのおおらかな実践部門です。現時点ではまだ確固たる運営の仕組みや基盤を持ち得ていないリカバリーカレッジ千葉は、「安心してサボることができコアメンバー会議」によって営まれており、各自の身の丈を超えない範囲内で何らかの役割を果たす場を1つずつ身近なところに創り上げて行くことを目指そうと夢見ています。


 地域精神保健福祉を学ぶ市民の会には、「読書会」「交流会~自らの生の軌跡を語る語り手の深い思いを聴き取る会」「映像を見る会・語る会」が既にありまして、「リカバリーカレッジ千葉」は2023年から新たに生まれた部門です。

 

 2009年に英国の精神科病院におけるデイケアの改革から始まったリカバリーカレッジは生涯教育の4つの理念に基づいており、2014年から日本でもはじまりました。


(1)知ることを学ぶ(Learning to know)

(2)為すことを学ぶ(Learning to do)

(3)共に生きることを学ぶ(Learning to live together, Learning to live with others)

(4)人間として生きることを学ぶ(Learning to be)


 このたびの精神版新作落語の企画は、 Learning to live together を掲げながら、落語研究会<縁>の皆様方のお力添えをいただきつつ、私たちの実体験を元ネタにした台本をつくり、練り上げ、それを高座で一席ずつ語っていただき、メンタルヘルスリテラシーの一端を担えないかとの思いからはじまっています。実現するまでにはまだまだ多くの時間が掛かりますが、貴重なご縁を結ばせていただきました方々から様々なご教示をいただきながら、1つ1つの台本を丁寧に磨いていければと希っています。


 私たちのこのたびの試みがどのような展開になっていくかを見通すことはいまはまだ叶いませんが、千葉市を中心とした地域交流による地域共生社会づくりの営みの一角を担わせていただく中から、そのなかから、種々の意欲的なボランティア団体の皆様方と出会い、知り合い、語り合い、活かし合うことができる地平が切り拓かれていくことをこころから希いつつ、模索し続けてまいります。

 

 ブログを通じて、リカバリーカレッジ千葉の試行錯誤の営みを皆様方にお伝えしてまいりますので、引き続きよろしくお願い致します。  2025.03.10


 

 
 
 

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